ガットと農業の関係 2
・数量制限の一般的禁止
ガット第11条は「締約国は……割当によると、輸入又は輸出の許可によると、その他の措置によるとを問わず、関税その他の課徴金以外のいかなる禁止又は制限も新設し、又は維持してはならない」として、数量制限の一般的禁止を加盟国に義務づけています。
この規定の趣旨は、いうまでもなく国際貿易において市場メカニズムの機能を最大に発揮せしめようとする点にあります。
数量制限は市場メカニズムの直接の対立物であり、およそ数量制限が存在するところでは多かれ少なかれ競争原理の展開が阻害され、世界貿易の拡大が抑制される傾向をもたざるをえません。
その点では、数量制限は保護主義と同義であり、その必然的な随伴物です。
こうした数量制限を一般的に禁止することによって、ガットは保護主義に反対し、世界貿易は市場原理に沿って展開すべきことを表明しているのです。